シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

記憶

子供の頃の辛い記憶はあまりありません。
なので、自分が虐待されたとか、親の愛情が薄かったとかあまり思わずにここまできました。
ですが、ふとしたことで思い出します。

ずーっと前、兄夫婦が姪(当時、2、3歳)を連れて実家に来ていました。
姪はまだ小さかったので、夜眠くなると機嫌が悪くなり、ぐずって泣いたりしました。

父は、ぐずっているのにイラついたらしく、
「あぁ~、泣け、泣け。泣きたいだけ泣けばいいんだ!!」
と悪態をつきました。
    その時、義姉さんがどんなに居心地の悪い思いをしたか・・・

その時、それまで忘れていた記憶が蘇りました。
私が小さかったときも、何かでぐずるといつも
「またぐずりが始まっとる」
と父に冷たく、悪態をつかれたことをはっきり思い出しました。
ある程度大きくなってからなら、怒られても仕方ないのかもしれませんが、まだ感情のコントロールも出来ない3,4歳の頃。
本当なら、なだめて寝かしつけてもらえる年頃。
あの頃どう感じていたかまでは思い出せませんが、どんなに哀しい思いをしたでしょう。

このとき、「絶対に里帰り出産はしない」
     「子供が小さいときは帰省しない」と固く誓いました。


子供は、家庭の他に逃げ場もないし、親に逆らう力もないので、辛いことがあると、それを感じなくしたり、無意識にわざと忘れたり(実際は無意識下に封印するだけで、記憶BOXにしっかり残っている)して自分を守るそうです。

私も、父のこの手の不機嫌から心を守る為に、記憶を封印したのかもしれません。

母から、私だけくどくど説教されて、つねられたりした記憶がありますが、怒られた理由などは思い出せません。
自分が、母の怒りに納得できなくて、謝らなかったので怒られたのは何となく覚えているのですが。


今思い出せないからといって、「何事もなかった証拠」にはならない。
でも、本当に何事もなかったのかもしれない。

いま、自分が”何となく”嫌だとか”何となく”好き、と思う感覚を頼りにするしかないかな・・・
今は親とは会いたくない・話したくないので、それを優先していいのでしょう。

実家から電話があっても無視しています。
本当に返事が必要な用事なら、連絡しますが、そうではないようなので、
黙殺中。