在宅の担当患者さん。
ご自分で、逝くって決めたのかな・・・そんな気がしています。
認知症はあるけど、自力で歩いたり、トイレに行ったりは出来ていた方。(リハビリパンツとかは使っていたのかもしれません)
お薬は、ヘルパーステーションとデイサービスにお届けで、ご本人にもご家族にも直接お会いすることは殆どありませんでした。
7月中旬に、デイサービスに行かなくなり(ケアマネさんによると経済的理由で、同居の息子さんが、そう決めたらしい)、
8月下旬に入院。
先生が往診に行ったら、トイレの前で暮らしていて、倒れていたそうで。
粗相をしないために、トイレの近くで寝起きしていたらしく、脱水なのか、熱中症なのか、栄養失調なのか・・・な状態で、とりあえず入院。
息子さんたちは自宅介護をすると言ったそうですが、私も何度かお邪魔しましたが、ゴミ屋敷で、介護ベッド搬入は難しい状態。そこをどうするか検討中だけど、病院も長期入院はさせてくれないだろうから、8月末には退院かな、とケアマネさんから伺っていました。
が、処方が出ない。退院が遅れているのかな?と気になっていました。
別件で昨日ケアマネさんにお会いしたら、
入院後に吐血して、色々と検査をしたら病気が分かり、9月下旬に手術予定。
入院で足腰も弱っているから、リハビリ病院に移るのかも。自宅での生活はおそらく難しい、というお話でした。
私の勝手な印象 もう、逝こうって決めたのかな
6月末か、7月上旬にデイサービスにお薬を届けた時は、「特に変わりなく通っておられますよ」という話だったし、一度だけ担当者会議でお会いした時は、認知症でお話は支離滅裂ながら、デイサービスは好きなんだな、の印象でした。
デイサービスに行けなくなって一か月で倒れて、吐血・・・。
デイサービスに通う生活が続いていたら、違っていたんじゃないかと勝手に思ってしまう。
同居の息子さんは、年末年始などだけ、お薬管理をお願いしても、患者さんに飲ませなくて・・・理由は分からないけど、お世話はしないのか、できないのか? でしたし。
ご家庭の事情は分からないから、息子さんを責めることはできないです。
猛暑の疲れから、病気になっただけなのかもしれませんけど、何だか切ない。
元気にご自宅に戻られるかもしれませんから、決めつけは良くないですが。
先日亡くなられた別の担当患者さんは、娘さんの一人が看護師さんだったこともあり、自宅で体調やご本人の気分・希望に合わせて点滴・投薬したり、出来るだけ横にならずに車いすに座るようにしたり・・・手厚くお世話されて、見守られながら旅立っていかれたようでした。
この差も切ない。
人は生きたように死んでいく らしいから、なのか・・・
さて、私はどう死んでいくんでしょうね? 自分?