シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

妻が余命宣告されたとき、僕は保護犬を飼うことにした 小林孝延著

奥様が乳がんの治療中にわんこを迎えての日々。

迎えたわんこはびびりちゃんで、なかなかお散歩を楽しめず四苦八苦したり、わんこがいるおかげで、奥様も元気が出て、キャンプに行ったり、「動物がいると特別なパワーをもらえるよね~」と思ったり。

状況は違うけど、夫の体調がおかしくなってから、亡くなって、今に至るまで、ずっとわんこに支えられているので、そんな自分の経験とも重なる部分も多く、しんどいことも多いけど、わんこがいてくれて幸せだな~と改めて思い返しながら読みました。

 

奥様との別れが視界に入っている状態を著者がどう思っていたのかや、奥様がご自身の体調や今後をどう見ていたのかとか、そういうことにフォーカスしすぎず、でも、見ないわけでもなく、な内容で、「読んだら落ち込むかな?」という心配は杞憂でした。

 

私は今は自分の死期が見えたとき、だれがサポートしてくれるんだろう…(一人ぼっち感に包まれ、哀しい気持ちで過ごすのかな)という不安が大きいので、こうやって一緒に過ごしたり、サポートしてくれたり、心配してくれる家族がいるのはいいな、とうらやましくもなりました。

奥様からすると、「私のニーズと全く違うんだけど…」という場面も多々あったのでしょうが。

 

今、この瞬間を生きる!ということを教えてくれる福は、先生でもあった。

本当に。