今となっては他の選択肢はないから、良いも悪いもないけど、これはこれで良かったのかもしれないと思う時もあって
今日、旦那さんの薬を取りに来た奥さま。
ご本人は抗がん剤治療中で、髪は抜けてカツラだそうです。次の抗がん剤クール開始を控えているとか。
ご主人は腰を悪くして、歩けるけど、代わりに薬を取りに来たそうです。
自分が最初の抗がん剤治療で入院のころ、ご主人が腰を傷めて、それ以来、世話が大変なのだそうです。
近くにいる子ども夫婦が助けてはくれるけど、甘え過ぎてもいけないし、頼むより自分でやる方が早いとやってしまうとか・・・そうは言いつつ、自分の治療の不安や体調不良もあるし、夫にイラつく・・・とひとしきり愚痴って帰られました。
このお話を聞いて、夫が生きていて自分がこの方の立場になったら、似た感じになった可能性が高いな・・・と思いました。
私が胆のう摘出手術を受けた後、夫が代わりにわんこの散歩に行ってくれたのは1回?2回?
私が足指骨折した時は、「わんこの散歩はなしっ!」と言って、一度も代わりには行ってくれなかった。当時、夫はテレワークでずっと家にいたんじゃなかったんだろうか?
こういう経験が積み重なって、「もしもの時、当てにならないかもな」と思うようになっていった自分を思い出します。
そうは言っても、心細いこともあるけど・・・
今日薬をお届けした方は、足が不自由なのに、電話がありません。
公衆電話に辿り着けなかったら、大げさでなく、苦痛の中で死ぬ可能性もあります。「もう、そうなったらそうなったで仕方ないね」と笑っておられました。
私もそうだな。
出来る工夫はするけど、でも、「そうなったらそうなったで仕方ない」
辛い時、頼めばハグしてくれたから、意外とそれだけで元気が出たから、それがなくなったのは、痛手だけど・・・でも、体調不良で苦しいのに、どうして家事をしなきゃならないのか(夫はやらなくていいとは言うけど、自分がインスタントラーメンを作ったなべや使った食器は洗いやしないし、他の家事も全くせずだった)。
まぁ、これはこれで悪くはないのかも。
そういうことにしておこう。
どうせ辛いんだから、強がりでも、時々こう思って、踏みとどまって生きていくしかないんだから。