シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

患者さんやそのご家族から教わること

在宅お届けの担当になった方の中には認知症の方もいます。

先週お届けした人は、一人暮らしで、薬の置き場所なども、「わたし、何も分からないから・・・」と不安げでした。

担当が変わり、私が初めて伺ったので、見知らぬ人間が家に入ってきて、何やらごそごそしている(決まった場所に薬を置いて、空の薬袋を引き上げているだけなのですが)から、余計不安にもなるよな・・・。

将来、私が認知症になって、上手く福祉につながったとしても、「自宅で一人暮らし」ってこんな感じなのかな? と複雑な気持ちでした。

 

 

昨日は、外来で、「夫がパーキンソン病になって、介護などのストレスで体調が悪くて・・・」とお話される方が。

自分と重なって、胸が塞がれる思いでした。

あまりに大変すぎる状況だから、とにかく自分優先で。横になって休むだけでも違うし、好きなものを食べて・・・と、押しつけにならないといいな・・・と思いながら、薬とは関係ない話をしました。

聞いてもらえて良かった、とおっしゃって帰られました。一瞬でも荷が軽くなっていたらいいな・・・。緑があると落ち着くから、早いけどクリスマスリースを作ってもらって買ってきた、とリースをお持ちでした。それだけ見たら、楽しくクリスマスの準備をしているひと、だもの。はた目には分かりません。

 

この方もそうだし、お母さんが夫と同じ難病かもしれないと言っていた同僚さんもそうだし・・・当人はもちろん、家族の病気で辛い思いをしている人のなんと多いことか。

 

周りのわんこ仲間や同僚さんでも今年、親を亡くされた方は多いです。

さすがにパートナーを亡くした人はいないけど。でも、10年、20年経てば、私の周りもパートナーを亡くす人が増えていくんだろうな・・・。

 

生老病死、厳しい。