シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

家で看取ってよかった

29日に亡くなった夫。今日がお通夜、明日が告別式です。

今は、家で看取ってよかったと思っています。自分にとってはもちろん、おっとにとっても。

 

昨日、ケアマネさんが来てくれました。

リモートで入院中の夫に会った時は顔が険しかったけど、家に戻ってからは表情も柔らかくなって、脚をばたつかせるのもなくなっていましたね、お家に戻れてよかったですね、と言われました。

意思表示はできなくても、家族の声がすることなどで、患者さんは分かっているし、安心するようですよ。

そんなことも言われました。

家でのケアはあれで良かったのかな・・・と思わなくもないけど、冷静に思い返すと、人によって私から見るとちょっと乱暴だったり、とても丁寧で柔らかかったり、でした。きっと入院していてもそれは同じ。下手でも、夫に苦痛がないように、少しでも楽になるようにと心砕いていたことは通じていたと思いたい。

わんこにも会えたのは良かったよね。

少なくとも病院よりは、声を上げれば反応もあったよね。

 

肝心の私は・・・最期の5日間、一緒にいられて本当に良かった。

入浴サービスで気持ちよさそうに湯船に浮かんでいた時も、「きっとこれが夫にとって最後のお風呂なんだろうな・・・」と思いながら見守っていました。次の入浴予定は一週間後。さすがにその時はお風呂に入れるだけの体力はないだろうと感じていました。

4日目位になると、時々、あごが下がるような呼吸をしていて、「これが下顎呼吸なのかな?」と思うことも。

血圧計では測れなくなって、看護師さんが脈を取りながら血圧を測るようになりました。

 

こうして弱って旅立っていくんだな・・・

 

現実をみながら、少しずつ心の準備もできた気がします。

痰の吸引はずっと苦しそうで、「点滴を止めれば吸引も減らせるんじゃないの?」とは思いましたが、そうはならず。

 

亡くなった後も、看護師さんと一緒にエンゼルケアをして、一晩一緒にいられたことが大きかったです。

今は夫の亡骸は葬祭場にいますが、一晩自宅にいて、その気になった時にすぐに亡骸と対面できたのは良かった。気が済むというか、何というか。亡くなったことを受け入れるには、亡きがらと対面して、冷たくなった体に触れて、「やっぱり死んじゃったんだね」って、確認しないと。少なくとも、私の場合はそうです。

 

お通夜は亡くなってから4日目です。最初は、間が空き過ぎと感じましたが、一息ついて、何度か亡きがらに対面してお別れを言う時間があるので、これはこれで良かった気がします。・・・一週間後とかだと、段々消耗したでしょうけど。