先代犬を見送る少し前から、「喪失」は私のキーワードの一つ。
去年は夫の病気でこれまでの日常、安穏とした生活が喪われました。
今年はわんこと二人のお正月。これまでもおせち料理は用意しなくなっていたし、夫はお正月はブックオフのセールに行っていたので、時間の使い方そのものにさほど変わりはありません。今年は友達がZoomで会ってくれて、逆に充実していたくらいです。
が・・・
喪失感はどうしようもないです。
夫婦もいずれは一人になる
もともと人間は一人で生まれ、一人で死ぬという意味で孤独
一見平凡で平和な暮らしでも、日々、大小の喪失が続くのが人生
こういうことは、頭では分かっています。実際に「喪失」が訪れた時、喪ったものに見合う大きさ・深さで寂しさや心細さ、哀しさ、辛さもついてくるのも、わんこの看取りで身をもって学んだし、どうしようもない。
もうこれまでの生活に戻ることはないという確信を伴う現実がひしひしと迫ってきます。これは逃れることはできないし、味わい尽くして「過去のこと」にしていくしかない類のこと。
喪うことで空いた場所に、別の良いものがやってくるのもまた事実。
喪失から逃げずに受け止める体験をすることでしか得られない学びや悟りの欠片もあります。
それでも、辛いことに違いはない。
だから、立ち止まってしまう自分を責めないでいよう。
いつか、色々なことは腹落ちして、「過去のこと」になっていくと信じよう。