シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

それぞれの苦労

昨日は夫の面会に行きました。

夫は病院スタッフさんたちにはあまり心を開いていないようです。

淋しさも募るようで、辛そうです。もともと人と交流するタイプじゃなかったから、急には変われない。

私も対人恐怖でした。今回の夫の病気で、やっと周りに頼ったり、心を開いたりできるようになってきたところです。病気の夫に変われとも言えません。

 

私が働き始めたこともあり、週1~2回の面会がやっとだというのも夫は「仕方ない」と言っていますが、本当は精神的に辛いんだろうな・・・と感じました。

昨日は帰り際に、無理に車椅子を自分で動かして、私と一緒に病棟から出ようとしました。その様子が、「家に帰りたいんだよね」とすごく切なかったです。

 

じゃあ、家で看るのか?     どう考えても無理・・・。

夫の「家に帰りたい」は、疲れ果て、イラつく私にいじめられ、介護放棄される生活がしたいってことではなく、慣れた家で、優しく世話されて暮らしたいということだろうから・・・残念ながら、それはもう叶わぬ夢なのです。

今は、何とか一度だけでもわんこに会わせてあげたい、というのが私の希望です。

 

 

淋しそうな夫を見ると、夫に対して申し訳ないという気持ちも湧きます。

でも、私も、夫の病気で生活が一変して、その対応だけで精一杯。

診断がつくまではずっと不安で具合が悪かったです。今は病気の症状だったと分かるのですが、当時は、今後の我が家の生活などにも無関心、全てに無気力で寝てばかりいる夫をどうすれば元気にできるか、悩んで辛かった。

診断がついたら、別の不安や別れの予期悲嘆に襲われながら、何とか日々手探りで進んでいる状態です。

考えたくないけど、いずれは一人になる。寂しがり屋の私が? 考えたくない。

これからの夫の療養、我が家の家計、私の住まいや老後、わんこのこと・・・私が考えて対処していかなくてはいけません。働き続けて収入も確保する必要があります。時給と再就職の難しさを考えると、出来るだけ今の職場にいたいから、できる範囲で頑張らないと。

どうしてこんなことになってしまったのかな~とつい考えることもあります。

天の采配としか言いようがないのですが。

 

夫と立場を代わりたいかと問われても答えがありません。

自分が置かれた状況でやっていくしかなくて、それは夫も、私も、留守番が増えていくわんこも同じ。

夫の病気という現実に対して、それぞれが荷を負うしかない。

夫の荷物が重そうで、辛そうだな・・・と思うけど、私には代わりに運べない。

夫も、私が再就職して揉まれているのを心配していますが、代われない。

 

 

こんな風に思うけど、納得して、「夫は夫の人生」とも割り切れず。