シンプルライフへの遠い道

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それでいい。 細川貂々/水島広子著

副題:自分を認めてラクにあんる対人関係入門

貂々さんはツレうつの漫画家。水島さんは精神科医

自称ネガティブ思考クイーンの貂々さんが、水島さんに対人関係両方について聞くコミック本です。

自分に当てはまる部分が多くて参考になったし、疲れて思考力が落ちている私にも分かりやすくていい本でした。

 

対人関係療法では、対人関係から受けるストレスを減らし、対人関係から得る力を増やすのだそうです。

キーワードは「感情を大切にする」「それって人間として当たり前だよね」

ネガティブに感じる自分はダメだとか考えず、これまでの事情を振り返ればこう感じるのが当たり前だから、「今は(これが精一杯なのだから)、これでいい。」と受け止める。人は現状の肯定からしか変化しないから。

自分を認めてあげないと何も始まらない。

 

ありのままを受け入れるには何もしなくていい。「ありのまま」は「あるがまま」だから「自然のまま」。それに対してネガティブだとか評価を下す必要はない。そう感じるんだから、それでいい。

評価してしまうと、改善しなきゃと思う。改善しようと思うと抵抗が出てきて、自分を疑う感じになる。「やっぱり自分はダメ人間だ」みたいに思ってしまうと絶対に変わっていけない。人は評価を下されない時の方が行動を変えやすい。ありのままで入れば自分のタイミングで変わっていける。

「今は、これでよい」と思えない人は前進しない、ということを臨床経験から感じています。現在の自分を肯定することもできずに、実のある前進などができるのでしょうか。

 

この本でいちばん響いたのは、「世の中ぼーっと生きている人が8割」という水島さんの言葉。日々暮らしていくのが「できるギリギリ」だから、多くの人はあまり難しいことは考えずに毎日を平凡に生きている。

 そうか、そうなのか。それでいいのか。   

 私はあれこれ考えるのも好きだから、考える時もあるけれど、べつに「そうしなきゃいけない」わけじゃないんだよね・・・。

 

生産的でないといけない

タスクはどんどん片付けないといけない

まずは他者を満足させてから、自分のことを

   こういう思い込みや習慣が根強いな~とやっと自覚出来る時が増えてきました。

まずはそこから&自分が楽しいこと、嬉しいことを優先できるようになりたいです。