シリーズ一通り読みました。
・その後のツレがうつになりまして。
・イグアナの嫁
・7年目のツレがうつになりまして。
出版当初話題になったときに、こんな風に自分の参考書として読むとは思ってもみませんでした。著者の貂々さんは私と同世代。親近感もあります。
著者は漫画や絵で稼いではいたものの、生活費は夫の収入に頼っていた時、夫がうつ病に。(勤務先の大リストラでは解雇されなかったものの、その後、業務激増・ストレス過多でうつ病発症。)
その時の驚きや戸惑い、寝ているしか出来なくなったツレを見守りつつ、自分の不安に対処したり、生活費の工面を考えたり…。
コミックエッセイでは深刻になりすぎない表現になっていますが、しんどい時もたくさんあっただろうな…と思います。
このシリーズでは、うつ病当事者のツレさんのコラムと、家族の貂々さん両方の話が1冊に入っているので、当事者はこんな風に感じていたりするのか~と参考にもなりました。
とっさにお金の計算ができなくなったり、料理の手順が分からなくなったりって、割とあるのかな?と安心も。夫は認知機能低下したままで、それも心配なので。
夫はもともと自分の気持ちなどは言いません。想像するに、育ちに問題があり、自分を守るために、自分の気持ちや感覚を自覚することを拒否していて、自分とつながっていないので表現できない部分が多い気がしています。
なので、ツレさんがあれこれ自分の気持ちや愚痴を訴えてくる様子は、貂々さんは相手をするのが面倒くさかったりもあっただろうけど、相手が何を考えているかさっぱり分からないってことはなかったのかな…。
ツレさんがとっさにお金の計算ができなくなったり、料理の手順が分からなくなったりって、割とあるのかな?と安心も。夫は認知機能低下したままで、それも心配なのです。
ツレさんの病前・療養中の思考回路が自分に似ていて、う~む、でした。
療養中、ツレさんは自分は役立たずだと嘆いたりするのですが、今、家事や夫の看病などはやっているのに金銭労働をしていないというだけで、ダメ人間のように思っている私ー診断では違ったけど、私もどっぷり鬱思考。・・・せめて、それでも何とかやっている自分ってえらいぞ、と思うようにしたいです。
今の自分に一番励みになったのは、ゆっくりやっていくしかないんだね、と改めて思えたこと。
ツレさんが無職になってしまい、貂々さんは自ら営業して仕事を得て家計を支えたわけですが、それも最初からどんどんやっていたわけではなかったようです。
夫は療養は年単位になりそうですが、ツレさんも”もう大丈夫かな”になるまで2年近くかかったそうで、時間はかかっても良くはなるのかな、と希望も持てました。
他にも励まされたエピソードがたくさんありました。上手くまとまりませんが。
自分が今後何とかやっていけるのかは正直分かりません。貂々さん夫婦が、ペットたち(特にイグアナのイグ)を支えにしていたように、私もわんこを支えに一日一日を過ごしていくしかないかなぁ。