シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

哀しみがあるから人生は面白い 下重暁子/弘兼憲史著

対談本。哀しみの話メインかと思ったら、一部でした。

お二人とも自己肯定感がしっかりあって、自分の価値観も把握しているし、そういうところはいいな~と思いましたが・・・自分とは違う感性の人がいることは理解していても、自分とは違う感度やイレギュラーな脳の反応に困りつつ、もがいている人たちが一定数いることやその人たちの辛さに思いを馳せるとか・・・そういうところは薄いな、これが”世の多数派”なのかな、と感じました。

一部の病気や障害がある人は別にして、基本は自分の感性と同程度のものを多くの人は持っていて、同じ土俵で語れると思っているんだろうな~という印象を受けました。

冷たく切り捨てているわけではないけれど、自分の経験知や知識では理解も想像も及ばない領域が世界の大部分だという認識がベースにある感じは、私には感じられませんでした。こういう世界認識でいられたら、生きやすそうだとは感じました。私のひがみ?

今、たまたま、「自分はやっぱりHSPだったのか」な現実に向き合い中なので余計そう感じたようです。私にも他者の感度は分からないし、自分の立ち位置も分からず不安定なのですが・・・。 上手く言えません。

 

対談の内容は読みやすかったです。

印象に残ったのは、「男の嫉妬は怖い」

バリバリ働いて出世している女友達も同じことを言っていました。

 

ネガティブな時も「まぁ、いいか」で流して、出来ることを粛々とこなす。

100%を求めない。80%で十分。

健康の秘訣は枠を決めないことと、嫌な人とは付き合わないこと。