シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

「愛」するための哲学 白取春彦著

著者の行動瞑想の本が良かったので、別の本も読んでみました。

「愛」とは何か、「愛」する能力を強く育てるための生き方などのお話。

 

「愛」は言葉にするのは難しいですが、私は思いやりや共感、押しつけでない寄り添い、共にあること、相手の幸せや平安を願う気持ち、まずはそのまま受け入れることなどがベースだと思っています。

他の人がどうなのかは、よく分かりません。

が、自分にとって利用価値がある対象に気持ちを向けることを愛と呼んでいる人もいるな~とは思います。私の両親とか(笑)

 

今の私に参考になったのは、

まずは自分を愛することー日常生活の世話をすること、世間一般の価値観で自分を裁いて自己嫌悪に陥らないこと

真の経験に必要なのは、

・可能な限り自分自身であること

・その場のごまかしや演技をしない

・現実と向き合い、妄想を現実だと思わない

 自分の言葉に偽りを混ぜないことで真の経験がしやすくなる

愛する能力を育てるには

・自分の感性を初期化し、世界をすなおにとらえなおす

・没頭の経験を多く持つ

・何も考えない時間を持つ

・独りで丹念に生きるための時間を持つ

 

著者は2日間、情報を遮断し、静かな環境で料理や家事をして自分の世話をし、ただじっと座ったりするソリチュードの生活を勧めていますが、自分自身と会話するには、そういう環境を作ることが必要なのだと思います。

 

この「本当にずっとやりたくて我慢していたことがある」という言い方や表現は、「今すぐにこの仕事を投げ出して、この場から立ち去りたい」という気持ちの巧妙な言い換えだからです。それはたんに自分への言い訳であり、自分に嘘をつくことなのです。

本当にやりたいことがあるのならば、とうの昔にそれに着手していたはずなのです。何もせずに遠くの幻を見つつ、あそこに行ってみたいとは言いつつ、誰もが結局は今の自分がやりたいことをやっているだけなのです。

ただ、自分が手がけることのみが事態を変える力を持っているのです。