シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

本当の自分に出会えば、病気は消えていく 梯谷幸司著

自分の本音や感覚を抑圧し続けると病気になりやすくなる、と私個人は思っているので、著者の意見には概ね共感できたのですが、しっくりこない部分もあって、全体では微妙ではありました。

例として癌をやめた(治った)人の話が沢山出てくるのですが、話を盛ってるんじゃないの?、実際にその境地にたどり着くのはあなたのセッションを受けた人の何%位なの?と聞いてみたくもなりました。

おそらく、未だに不調の続く自分を、「その不調は自分の人生を生きていないあなたの責任だ」と言われているように感じて、反論したくなっているのでしょう。

 

幼少期に親から愛されたという感覚があるかで、世界を愛と見るか、恐怖と見るかに分かれる。親から愛されていなかったと感じている人は、記憶を書き換えたり、解釈を変更して、「愛されていた」と感じれば、病気をやめられる。

 

乱暴に端折るとこう言っていて、「理屈ではそうだろうが、私の場合は、そう感じようとすることこそ、自分に嘘を押し付ける行為になるんですけど?」になってしまい、この部分に関しては、参考になりませんでした。一番知りたかったことなので、残念でした。この著者も言っているように、「そういうこともあったけど、過去のことだ」にしてしまうという選択肢はありますが・・・私の場合は、そうしたいと思ってあれこれやっていますが、今道半ばです。

 

 

他では自分でもやってみようかな、と思う話が沢山ありました。本当かな?とも思いますが、ちょっとやってみるのはタダだから(笑)

 

「これをやるために病気をやめます」という目的がはっきりしていると、脳が目的実現に向けて動くので病気をやめやすい。

危機回避モードになっていると病気になりやすい。この時、「~しなければいけない」「~すべき」に縛られていることが多い。

1.セルフイメージや思い込みに気づく

2.なんのためにそれらを持っていたのかを分析し、そんな自分に責任を取り、許す

3.本当の自分として生きていく決断をし、日常の中で実行する

自分が何かをしたいと思った時、心底楽しいからやりたいのか、マイナスな状況を避けるためなのかを自問して、何かを避けるためならやらない方がいい。

セルフイメージは周りから言われた言葉の自分の解釈に過ぎない。

外部の反応や他者との比較で上手くいっているかの判断をする「外的基準の生き方」をすると不安や恐怖を感じることが増える。他者とは線引きして、「私はどうしたいか?」を基準に生きていこう。

「できる、できない」ではなく、「やりたい、やりたくない」で判断基準で、行動する。病気をやめるには変化を受け入れる覚悟が必要。ただ、急激な大きな変化は反動も起こりやすいので、小さなステップで。理想の状態が10点とすれば、1点近づいたらどう変化するのかを具体的にイメージしてみる。脳にイメージがあると、変化を受け入れ、実際に変われる。

自分を言葉で外に出していこう。

憧れの人の着ぐるみを着た自分をイメージして動けば、憧れの価値観などがすっと入ってくる。

「病気を治す」は、「一度病気を作ってから治す」と脳が解釈するので、「病気をやめる」と言おう。

「頑張る」などの過程を表す言葉が病気を長引かせるので、望む結果をはっきり言葉にしょう。

 つらいこと、やめたい現実は「過去形」にしてしまう。自分を苦しめる記憶は書き換えよう。

 

 

この本を読んで感じたのは、「元気でいたい」と言いつつ、「病気でもいいか」と思っている自分もいるんだな~ということ。自分を励ましながらやっていくのがしんどくて疲れる、というのも大きいかな。

これまで、無理して頑張ってきたから、もう十分やったから、いいよ、ゆるっといこう、と思って、パートを辞めたのは大きな一歩ではありますが、あと何段階か脱力しないと、「お?生きるのも楽になってきたぞ」にはならない感じもあります。

 

この本の内容を参考にしつつ、自分の思い込みの洗い出しもしてみたいです。