シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

人と接するのがつらい 根本橘夫著

副題:人間関係の自我心理学

私のことそのままの書名。特に職場で同僚と接するのが辛くて何度も読み返した本です。退職したのを区切りに手放そうと思い、ここに記録を書いておきます。

 

内容は、簡単に性格は変えられないから、

好きなことに注力して相対的に人間関係で感じる不安や不快感などを小さくする、

変に自分を守ろうとせず公明正大でいる、

もともとの目標に意識を向ける(職場なら、人間関係より仕事の達成)、

自分を受け入れる、

話し上手になろうとせず、聞き上手になりましょう、

30%アップなど、はっきりした数値目標を設定する方がより達成できる(自信がつけば堂々としていられる)、

自分の思い込みを検証する、

グダグダ迷わず、一定時間考えたら、実行あるのみ・・・など。

どこかで聞いたような話と言えばそうですが、この本のおかげで、「自分のこういうところが上手くいかない理由なんだろうな・・・と自覚はできても変えられずにいること」を無駄に責めて自滅せずに済みました。

 

自分にとって良い関係かを考えて、悪い関係、不快な関係なら断ってよいというのも、私には苦手なことなので、そうだよね、と何度も読み返してみたり。

 

もう一度パートで働いてみて、人は基本親切で寛大だな、というのは体感できました。それだけでも働いた意味はあったかも。それが分かっても、人が怖いんだから、もう私はどうしようもない・・・ということも、改めて確認して終わりましたが。

これって、愛玩動物ではわんこが一番好きなのに、ハムスター命になれば楽に生きられるよ?と言われても宗旨替えできないのと、同じ次元の”実現不可能”なんだろうな。理屈でどうにかなる次元の話ではないことも嫌というほどこの2年半のパート生活で実感しました。

私は、職場での”不当な攻撃や迫害を受けるかもしれない過度の根拠のない緊張”が和らげば十分、ではなく、わんこといるとくつろげるように、人間といてもゆったりした気分でいられるようになるのが希望だったのですが、どうやらその望みが叶う日は来ない気がしています。

過度の緊張も和らぎはしましたが、この緊張と折り合いつけて職場でやっていけそうだ、というレベルまでは下がりませんでした。・・・働き続けていたら、下がったかもしれませんが。