シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

女50歳からの「変調」を感じたら読む本 木村容子著

この著者の40代向けの本を以前読んで参考になったので、50代向けを読んでみました。内容はアフター更年期(50代半ば以降)の人向けでした。

私は更年期真っただ中で、アフターの症状はあまりありませんが、今後の参考になりました。タイプ別に詳しい養生法が書かれていますが、今の私には総論が参考になりました。

わんこの世話をしていると、丁度1歳前後をみていた30歳ごろの自分と比べてしまうのですが、この本を読んで、そうね、あの頃と同じ気力・体力はないんだから、あの頃と同じに動けないからとがっくりくる必要もないんだな、と慰められました。

今のところ、寝込むこともなく、日々暮らせているから、まずまずOK。

 

生まれ持ったエネルギーも徐々に減るし、エネルギー補充も段々減ってくるので、バランスを崩すと戻すのに時間がかかったり、戻らないまま老化したりするのがアフター更年期。個人差も大きいので、他人とは比較せず、自分の体調の変化を感じ取って、こまめに対処するようにしましょう、という内容でした。

風邪をひかずに過ごすだけでも老化予防になっているのだそうです。

 

体力温存の為には、旅行では、「準備期間+旅行期間」×2を必要日数と考えて、「準備期間+旅行期間」と同じ時間を旅行後の休養に充て、調整時間を取る。

規則正しい生活をする(王道)

 

睡眠の質では、消化器官が働いている状態で寝ると熟睡できないので、寝る前には食べない、夕食は軽く。

疲れすぎている時は、夜のお風呂は避けた方が良いことも。アフター更年期では以前と違う対処が必要になってくる。

食事は腹八分。朝10、昼8、夕6くらいで。空腹にならなければ1食抜くくらいで。

 

中国の医学書黄帝内経霊枢(こうていだいけいれいすう)より

50歳になると、肝気がおとろえはじめ、胆汁も減少するので、目がぼんやりかすみ始める。

60歳になると、心気がおとろえはじめ、いつも憂え悲しみ、血気はすでにおとろえ、その働きもスムーズでなく、体が怠惰になるので、横になるようになる。

70歳になると、脾気が虚弱になり、皮膚は乾燥してカサカサになる。

80歳になると、肺気が衰弱し、言葉をしばしば間違える。

90歳になると、腎気が枯渇し、血気もなくなってしまう。

100歳になると、五臓に貯蔵されていた気がすべてなくなってしまい、死んでしまう

恐ろしいくらい当たっている・・・。自分の周囲の人や、薬局のお客さんたちと接していていて、感じます。

どうしても無理してしまうし、10年前の自分と比べて、「出来てない!」と思ってしまうので、これからは、現状維持で十分と言い聞かせ、自分に優しくのんびり暮らそうと思います。