著者は1960年生まれで、46歳でがんで亡くなられたそうです。
120ページほどの薄い本で、読むのに時間はかかりませんが、どうまとめればいいのか…つかみかねているうちに時間がたってしまいました。
例えばー
「先が見えない不安」というが、未来が分からないのは当たり前。人生の価値が生活の安定や生命の保証にあると思うと萎えてくる。大変なことがあっても、どれだけ萎えずに生き抜くことができたが人生の価値と思っていた方が生きやすいように思う。
・・・といった要旨の言葉とか。このネタだけで、一語りできそう。
そういう話であふれていました。「思索のネタ帳」かも。
おっしゃる通りですが、きついなぁ、と思う内容も多いですが、そこで立ち止まって自分なりに考えるのが好きな人には興味が尽きない人に感じました。
”ソクラテスは哲学を始める年齢を50歳と決めていると小林(秀雄)は書いている”のだそうです。
哲学系に興味がわいてきたのはここ数年ですが、なるほど、そういう年齢になったからか、と妙に納得。同世代が亡くなることも増えて、自分の死もこれまでよりは、「そのうちわが身に起こること」として感じさせられることが多くなるからかも。
どこかのネット情報拾い読みでは、50代くらいが一番思索に向く脳状態らしいです。
しんどくても自分で考えて、判断していくしかないんだな…と感じました。
感想としては飛びすぎですが、ほかの言い方が見つかりません。
池田晶子さんの著書にはこれから触れてみたいです。そうすれば、イメージがつかめてくるかも。