著者は古代ローマのストア学者だそうです。
同じところをぐるぐる回っているので、脱出の手掛かりになるかと読みました。
翻訳された文章は分かりやすいですが、これを肝に銘じて日々実行するとなると難しい。
私がこの本から受け取った警告はこんな感じ。
生きること、死ぬことは一生かけて学ぶこと。
自分の時間を自分の為だけに捧げて、必死に学び続けても、学びつくせず死んでいく偉人が大勢いるのに、凡人のあなたは何をしているのか?
将来、よりよく生きるにはどうすればいいか考えることにエネルギーを割いて、生きるための準備だけで人生を使い果たしてしまうことのないように。今がお留守になってはいけない。
夜を待つ間に昼を失い、昼を恐れる間に夜を失っている。
先延ばしせず今を生きるべし。
他人に自分の時間を奪われないように、様々な欲に囚われて自分の時間を無駄にしないように。気づいたときには、老いと死がそこに来ていることになる。