シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

最後の講義 完全版 女の子の人生で覚えていてほしいこと 西原理恵子著

「もし今日が最後だとしたら何を語るか」という問いのもと、学生たちに対して講義をした番組から作られた本。 

著者の西原さんは漫画家さんで、絵は見たことがあるので、多分、読んだことがあるんだと思います。・・・たぶん。 

20歳前後の学生さんに向けて語った内容なので、自分の参考にしたかったわけではなく、どういう人生歩んでこられたのかな?とちょっと興味がわきました。

 

父親がアル中、夫もアル中(夫はシラフになれたけれど、他界)。これだけでなかなか壮絶。

ウソは大丈夫、というお考えに、最初はうーん??でしたが、

交渉ごとの時には誠意とかあまり役に立たない」という言葉で納得しました。私は嘘とか、矛盾とかが苦手でそこに縛られて自滅することが多いので、嘘も方便、ともっと気楽になりたいです。

 

アル中については、専門家や当事者、当事者家族に話を聞くように、部外者はダメ、と的を得ていました。アル中、じゃないけど、ACな悩みも、当事者とか、当事者に詳しい人じゃないと、理想論とか、親教信者な言葉しか出てこないから、こちらは混乱したり、自責の念が湧いたりするだけで、何の益もないことが骨身にしみているので、著者も色々あったんだろうな~と勝手に共感しました。

 

つぶれない会社に勤めている病気にならない男はいない 

 かなり耳が痛かった・・・。私は自分が働きたくないので、夫にはずっと働いてそれなりに稼いでほしいし、働けなくなるような病気にはなって欲しくないし、将来も要介護になって欲しくない。自分のことは完全に棚に上げてます。ちょっと改めないとな・・・。

いや、まぁ、そういう自分の本音を認識した上での心の持ちようを模索する、っていうところでしょうか。もし私が今からフルタイムで働いて、稼ぎを家計に入れても、夫は家事は殆どしないでしょう。「自分にとって楽なポジションから動きたくない」のはお互い様ではあります。

 

自分の人生の舵取りを自分でするには経済力が必須だから、とにかく働き続けて欲しい、というのは、うん、一般論としては正しい。私も、若い人にアドバイスして、って言われたら、そう言うと思います。

私個人は、この考え方が正しいと思うからこそ、苦しい(笑)

 

この本を読んで一番良かったのは、そういう時、真面目に考えすぎずに、

 

多少のウソもあり、逃げもあり。真正面からいかない、弱いところでは戦わない。

 

こういうスタンスを大事にしようと思えました。

 

私の人生には、ウソが足りない(笑)