シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

なぜ僕らは、こんな働き方を止められないのか 松井博著

パート辞めたい病罹患中で読んでみました。

著者は同年代で、アップルに勤めたこともあり、うつ病になったこともあり、今は自営業で、経験が幅広い。実体験に基づく話が多く、説得力がありました。

 

気になった部分をランダムに集めると…

 

一番大切なのは、自分なりの創意工夫を果てしなく繰り返すこと

 

色々と難しいことを考えたり、難易度の高いことに挑戦したりするのが偉いような風潮ですが、別にそんなことはありません。そういうのは、自分を痛めつけるのが好きなマゾな人にでも任せておけばいいのです。

 

何かが腹落ちするには、どうしても2、3年はかかります。

 

成功するかどうかは「損切の覚悟」と「挑戦を続ける根性」で大体決まります。

 

「自分で決め」「実行し」「自分で責任を取る(ケツを拭く)」経験をどれだけ積んだかが成長の肝

 

若いうちに身につけておきたいスキル

1.「学び方」を学ぶ

2.「物事」を掘り下げる方法

3.人前で話す

4.わかりやすい文章を書くこと

5.論理的思考

6.交渉の仕方

7.健康的な生活習慣

8.良い習慣を定着させる方法

9.バランスの取れた運動能力

10.心を静かにする方法

 他、料理、整理整頓、お金に関するリテラシー、語学など

 

 人前で話す、交渉術、運動能力は足りません(^_^;)

 

 

集団で意思決定するのと、個人でするのとではどちらが有効か?

個人、 だそうです。

集団だと、アイデアが出にくく、危険な方向、慎重な方向にシフトしやすい。私は相談するより一人でゆっくり考えて決めるほうが多いので、これでいいんだと思えました。意思決定のための話し合いと相談はまた違いますが。

 

時間を捻出する方法の中で私が心に留めておくべきは

家事の機械化、ネットを切る 特にネット!

 

仕事の選び方の話もありました。

私の場合は、”金銭労働するなら”今の仕事がいいんだろうな、とはいつも思っていますが、この本を読んで考えても、変わりませんでした。

・仕事をするための努力はそんなに苦ではない(接客スキルや薬についての勉強など)

・一応”人さまのためになる仕事”なので、まやかしのやりがいはある…多分

・同僚とだけ接する仕事は自滅するので危険だが、接客は大丈夫。同僚に何の問題がなくても、勝手に過敏に感じて疲れて自滅して続けられなくなるので、「お客さん」という緩衝材が向こうから来てくれる職場は合っている。自分から出向く営業や、売り上げを問われる接客業は無理だけど。

 

 

私の場合は、働きたくない理由が、結局は、

そうではないという経験をいくら積み重ねても、どうにもならないままの「人間という生物種に対するぬぐいがたい不信感・疎外感・違和感」と、それをいやというほど感じさせられ、居場所のなさが身に染みるのが「働くという行為」だから、

というところに行きつくので、この手の本を読んでも、働きたくない病については解決にならないようです。

  日々を暮らすスキルアップの助けにはなりますが。

 

「働かない」という選択肢を選べる状況づくりにまい進したほうが速いかな、と最近は強く思うようになってきました。