法医学者の著書。
ご遺体からこういうことが分かるんだ~と刑事ドラマの裏側を見ているような感覚で読みました。
虐待かどうかを見て欲しいと言われることもあるそうで、その部分は、胸が詰まりました。
人はちょっとしたことであっけなく死ぬので、ただ「死ぬまで生きる」のが著者の理想の生き方だそうです。
言葉にすれば、軽く流れていきそうなフレーズですが、著者の震災の時も含めた検死の話を読んでからだと、実体験から出てきた指針は、重さや強さが違うんだろうな、と感じました。
私の場合は、「まぁ、悪くない人生だった」と死ぬときに思えたらいいな、です。
毒親育ちの苦しさが、形は変わっても続いていくので、それでも悪くはなかった、と思えたらと願わずにはいられません。