シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

毒親介護 石川結貴著

書名に惹かれて読みました。この本でもいろいろな気付きを得られました。

絶縁がやっと完成して(少なくとも自分ではそう思えて)、少しは楽になったつもりでしたが、毒親ネタにどっぷりハマると体調が悪くなりました。片頭痛連発(^_^;)

 

この本では、親を介護することの現状、それに”毒親育ち”や、”加齢と病気のせいなのか毒親化する親”という要素が加わった時の、介護する子供側の苦悩などが書かれていました。

この手の本でよく書かれている「親の生い立ちや事情を知ってみよう(だから許せというわけではないが)」がこの本でも出てきて、辟易しました。

犯人がこういうつらい生い立ちで、犯行時こういう辛い状況で追い込まれていたんですよ、と知ったところで犯罪被害者にとって一体何だというのでしょう?

それは被害者以外の仕事です!と私は叫びたい。

「あぁそうか、親にもああいう辛い状況があって、どうしようもなくて自分を虐待したのか」と思うことである程度怒りが収まる人がいるのかな?

私は何年経ってもこれについては、「だからどうした」です。

 

介護の様子も細かく書かれていて、自分にとって余程大事な相手でも、こういう状況になる介護に身を投じることが出来るのか微妙だと思いました。わんこと夫まで、かな。

親が要介護になる前に絶縁までたどり着けて本当に良かったです。

今となっては、私が病気の時だけは本当に心配してくれるとか、私の幸せな結婚生活だけは心から望んで応援してくれているとか、そういうのがなくて本当に良かったです。そういうのが一つでもあると、それに惑わされて、他が全部毒対応でも親に絡め取られて、私の人生利用され尽くされて、私が心を病んでいたでしょうから。

たとえ書類のサインだけでいいと言われても親と関わるのはお断り。

この本のおかげで、自分の親の絶望的なまでの毒親ぶり、万一接触を再開したら、私の人生食いつぶすつもりで寄りかかって奴隷扱いするであろう彼らの在り様などをまざまざと思い出して再確認しました。お陰で片頭痛連発でした。

絶縁は正解だ、親には決して関わるまいという決意が更に強固になりました。

そういう意味で、とてもいい本でした。

 

 

今回あれこれ思い出しましたが、言葉にするもの難しい不快感が濃くなるだけで、救いも新たな気付きもなかったです。

絶縁出来て、それに一点の迷いも悔いもないことは何度も確認できているので、親のことは考えないで暮らせるようになることがこれからの課題です。

気づけは親のことが頭に浮かぶことが多いので・・・。