シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

「生きづらさ」を超える哲学 岡田尊司著

主に様々な哲学者の生い立ちや考え(その人が展開した哲学理論)などから、生きづらさを抱えた人がどう対処したかが紹介されています。

 

この本で紹介された人たちは、親と早くに死別したとかの生い立ちから来る生きづらさ、乱暴にまとめると”毒親育ち故の苦しみ”などがあって、生きるのがしんどいから、何とかしたいともがいて考え抜いたことが”哲学”になっていったんだな~と感じました。

 

私が励まされたのは、折り合いがつかなかった親が死んだとき、冷淡だったり、心穏やかだったりする人のくだり。

「これだけ考え抜いたんだから」と思いながらも、親が死んだら、激しく動揺・後悔するんだろうか?という恐れは手放せていません。

大丈夫だろうな、と思える話がいくつかありました。

私の場合は、親については、しつこいほど考え尽くしたから、少なくとも、「自分で決めた結果がこれだから」とあきらめもつくでしょうが、きょうだいとの関係は、じっくり考え尽くしてもいなければ、行動もしていないので、急に永遠の別れになったら、動揺・後悔しそうですが・・・。

 

もう一つ励まされたのは、「どうしようもない関係は、断ち切るしかないこともある」のは事実だし、断ち切ってこそ、次のステージに勧めるのも事実、という事例が紹介されていたこと。

 

こうやって、本に励まされる必要がある程、まだまだ親子関係にはこだわりが強いようです。

それでも絶縁を続けて、何とか精神のバランスをとっている自分を褒めよう。