シンプルライフへの遠い道

心穏やかな暮らしを目指して奮闘中

HSPと非HSPの違い

私は子供の頃は他人の気持ちに平均以上に鈍感だったし、他の面でも人間以外の生き物への興味・共感力があった以外は、感受性も乏しかったので、本当にHSPなんだろうか?と思う時もあります。

私の理解では、HSPとは、生まれつきの体質のようなものなので。

 

それは横に置いて・・・

先日、HSPの小学生と非HSPの祖母の関係をTVでやっていました。

HSPの子は、他者の感情への共感が特に強くて、学校の授業にすべて出るのは難しいようでした。

祖母は、そういう孫を「やればできる」と励ましたり(?)していましたが、理解したいが出来ないのが苦しい、という状況でした。

TVの企画で、この二人が一緒に出掛けるのですが、

鯉にエサをやった感想は、

HSPの子は、「餌を大きなまま上げたら、のどに詰まらせないか心配だ」

HSPの祖母は、「エサの取り合いが面白かった」(実際は違う言葉でした)

 

レストランの食事では、純粋に楽しむ祖母、お客さんが少なくて寂しかったという祖母と、近くの席の赤ちゃんが泣きだすんじゃないかと心配だった、お店の人が忙しそうだった、というHSPの子。

(祖母は近くに赤ちゃん連れがいたことにも気づいていませんでした)

 

番組では、今まで全く理解できなかったHSPの孫が、本当に感受性が高くて、色々なことに気づいて共感するので疲れてしまうことを、自分は共感はできないけれど、理解はし始めた非HSPの祖母と、「やればできる」とプレッシャーをかけられると辛いから、辞めて欲しい、祖母とは仲良くしたいとやっと本音(の一部?)を出せるようになって、少し心が軽くなったHSPの子、という形で締めくくっていました。

 

私は、HSPの子が、大人っぽい単語や表現を自分の言葉として使っていることに驚きました。本当に感受性が高くて、色々考えて苦しんで、相手を傷つけないように言葉を選んでいるからなんだろうな。

 

 

この番組を見て、自分の感覚はHSPの子寄りでした。

というより、非HSPの人が、気づかない、気にしない、を素で出来るのは情報としては持っていましたが、実例を見て、「なるほど」と妙に納得。

本当にセンサーの数が全く違う。

私も飲食店では、周りの様子が知覚に入ってきますが、入らない人もいるんだな・・・。

だから、混んできたからそろそろ出ようとする私と、自分のペースで居座って平気な友人という図式が多いんだな~。(気づいていないから、平気なのだね)

 

これまでも、「人それぞれ」と言ってはきましたが、「どうして気づかないかな~。これだけサインが出ているのに(出しているのに)」と思うことも多かったです。

 

毒親の現実の解釈の仕方は、HSP云々とは全く別の領域ですが、「無意識で見たくないところは見ないでいられるシステム」を持つ場合は、こういう感じなんだな・・・と少しだけ想像できました。

 

 

少なくとも今は、私は「HSP」のようです。

子供のころからの気質だとしたら、あの家で生き延びる為に抑圧・封印して、自覚せずに済むようにしていたと考えるのが自然です。

そうだとしたら、

           「本当に頑張って生き延びてきましたね」

                              と自分に言いたい。